ゲームレビュー
◆◆◆ 聖剣伝説 LEGEND OF MANA  ◆◆◆
プレイ状況:クリア
シナリオ
◆ イベント盛りだくさん ◆
イベント個数だけで68個もあり、とにかくイベントには事欠かない。町に入ればいっぺんに2つのクエストが発生とかも結構ザラだし。
ただ、まとめてイベントをクリアしてしまうと、サボテン君に日記を書いてもらえないので、マメにマイホームへ戻る必要がある。そこは手間といえば手間。
◆ 本編は ◆
最終的には、マナの聖域にいるラスボスを倒して終了、なのだが、エンディングは「?」と感じる所もありそう。
むしろ、イベントを楽しむだけ楽しんで、クリアしたくなったらマナの聖域へどうぞ〜という感じかもしれない。
もちろん、深い部分の物語はあるんだけど、そこはアルティマニア見ないと分からないからなぁ。
キャラクター
◆ 主人公 ◆
ルックスなら男主人公が好きですねぇ。クセの強い天パーとか、意外と割れた腹筋とか、朴念仁っぽい顔立ちとか、色々ツボにハマりました。
でも、女主人公にして、バーンズのセリフに「オカシラ、女でヤンス!」ってペンギンからツッコミが入るのは結構好きだったりする。
メイン武器は槍。最上位の技片っ端からセットするだけで十分強いです。アビリティはサマーソルトとイリュージョン。魔法セットしてるならイリュージョン→しゃがむ、かな。
◆ ペット ◆
連れてるペットは初期のラビが殆どです。ラドーンが好きだけど、捕まえた事がないorz
敵とは色の区別がついてるので戦闘時分かりやすくてありがたいです。
◆ サボテン君 ◆
LOMで初出と、シリーズ内では遅い登場のマスコットキャラなのに、意外と根強い人気があります。私も好き。サボテン君の日記は色々味があります。
ポストに入っているサボテン君が何気に可愛かったです。
◆ ニキータ ◆
FoMのキャラがそれなりにあくどいので、そんなキャラだっけ?って思ってLOMしてみたら…こっちの方が凄かった。スマイリーニキータグループ恐るべし。
でも、記憶喪失時は無償で人助けに尽力しようとしたりしたあたり、性根はそれほど悪い奴ではないのかもしれない。人間育ちがモノを言いますな。
それにしても、あれだけ稼いでおいて、それでも本人は行商を続けているあたり、生粋の商売人だというのが伺えます。稼ぎは人に任せるものじゃないって事を知ってるんだな。
◆ ティーポ ◆
何気に印象の強いキャラクターでした。「もう一人の自分」や「幸せの四つ葉」の、人間臭さが何か好き。
あと、気付かなかったんですけど、女の子なんですね。魔法生物だけど。
◆ 瑠璃 ◆
戦闘に参加させたら何気に強かったキャラ。
ティーポに言われるほどストーカーっぽくないんじゃ?って思ったら、某イベントの最後に「もう少しこいつの寝顔を…」とか言ってて、ああダメだこいつ、と(^^;)
◆ エスカデ ◆
登場がダナエよりも遅かったとはいえ、どうも彼には加勢したくなくなる不思議。名目はエスカデ編なのにね。
どうでもいいけど、なんだかんだと英雄に固執するのはなんでだろう。英雄好き?

◆ ダナエ ◆
登場時は比較的主人公に対しても礼儀をもって接していたけど…アーウィンと話していた時の口調の変わりっぷりに胸きゅんでした(≧▽≦)
四つんばいで走り回る彼女がなんだか可愛くて好きです。まぁ、戦闘性能が良いとは言えないけど、うちの主戦力はあくまで主人公だし。
システム
◆ 戦闘 ◆
全滅させるまでマップから出られないというのがちょっと嫌。連続で攻撃受けて戦闘不能とか結構ザラで切なくなります。
Lvに対してボス級の敵が結構強く、倒すか倒されるか、結構ギリギリの戦闘が楽しめるかな。コンティニューにリスクもないし。
Lvが高くなりすぎてお話しにならないゼ、ってな人は1周目クリアしてノー・フューチャー・モードで遊ぶといいです。ラビでも普通に逝けます。

◆ 作成小屋 ◆
あんまり活用した事がないです。アルティマニア見てもさっぱり。多分、使いこなせればかなり強力なアイテムがこさえられるんだとは思うんだけど…。

◆ ランドメイクシステム ◆
箱庭の雰囲気が素敵ですよね。アーティファクト置いた時のエフェクトも好き。
一方、どこ置いたらイベント見れるとか、そういう所で頭を悩ませるにくい奴でもあったりします。理想のランドメイクって大変です。

◆ アイテム ◆
素材さえあれば作成小屋でいくらでもアイテムが作れる一方、アイテムの整理ができないのが難点。
武器防具は改造が出来る為、なおの事同名異素材のアイテムを売却する時なんかは混乱しがち。
グラフィック&ムービー
◆ オープニング ◆
発売当初、コンビニでPVが流れてて、食い入るように見ちゃったほどでした。キャラクターが可愛いから惹かれたのもあるんですけどね。
◆ ダンジョン ◆
結構複雑なダンジョンが多いです。メキブの洞窟、ガトの修験者の道、ジャングル、奈落、焔城…よく迷いました。
リュオン街道とか、ミンダス遺跡のように、道の脇に地下への入口がある、という場所が冒険心をくすぐりました。

◆ キャラクター ◆
人間らしい人間がいないんですよね。主人公以外。見た目も性格もアクが強いキャラクターばかりなので、覚えるのにさほど苦労しなかったのが良かったです。
音楽
このゲーム最大の魅力と言っても過言ではない気がする。今聞いても心に響く、まさに名曲揃いです。
「二つの思惑~ルシェイメア~ 」「焔城」「真紅なる竜帝」「愚かなる宝愛」「涙色した輝きの…」は割と好き。というか、どれがイマイチとか全くなくて逆に困る。
あと「 Song of MANA ~Ending Theme~ 」はいいですね。曲はもちろん、歌詞の日本語訳が素敵です。
総評
◆ 発売当時の評判 ◆
かなり悪かった記憶はある。「こんなの聖剣伝説じゃない」っていう意見が多かったかな。
確かにエンディングはしっくりこなかったけど、このゲームの魅力は、一貫性のあるストーリーではなく、個性的なキャラクター達の織り成す道程なんだよね。
主人公は彼らに手を貸すだけ。
◆ 漫画版との違い ◆
男主人公と女主人公の立ち位置、各キャラクターの性格など、結構違う箇所が多いです。
メインイベントなら、エスカデ編のバッドエンドな展開がかなり最善の形に組まれました。一方、宝石泥棒編の最後など、押さえるところはちゃんと押さえてまとまってましたし。
ゲームだといまいちしっくりこなかったエンディングも、オリジナルキャラクターを交えた結果分かりやすい形に収まってます。
ゲームを漫画にすると何かと評判が悪くなりがちですが、これに関しては評判はかなり高いですね。買うべし。

◆ アルティマニア必須のゲーム ◆
これがないとかなりのイベントをこなせそうにない。というか、持っててもうっかりミスってイベントを逃す事もあったりする。
それだけ、キャラクター間の相関図がはっきりしてるって事なんだけどね。
アルティマニアには色々補足事項や過去話も掲載されてるものの、ゲームだけ見てても十分楽しめる出来になってます。