ゲームレビュー
◆◆◆ 勇者のくせになまいきだ:3D ◆◆◆
プレイ状況:メインストーリークリア
シナリオ
◆ いつもの通り ◆
唐突に、世界征服は始まるわけだ。
いきなり海から島が沸いてくるあたり、DQ7をちょっと思い出したりした。
サントラ見ると分かるんだけど、新しいマップにギリギリな感じの名前がついてるのが多くていい感じ。
キャラクター
◆ 魔王 ◆
3作品を経て見てくれが殆ど変わってないキャラクターって、そう多くはないと思う。
相変わらず、タイトル画面+RL連打で顔を出してくれる律儀なお人。魔王なのに。
そして、いつもどおりネタがギリギリのお人。魔王なのに。
◆ ムスメ ◆
ゲーム中では話合わせたけど、DLストーリーやってないから初顔合わせだっけな。
もっとワガママだと思ってた分、想像以上に可愛かったです。魔王よりはキャラが若干安定していない感はあるけれど。
システム
◆ 魔水 ◆
聖水やブリザードを使われると壊滅状態に陥る可能性もあるんだけど、使いこなせればこれだけでメインストーリーをクリアできる優れ物。
とりあえず一度「みずびたシティ 」やってみれば、その強力さがよく分かる。
◆ 知能の概念 ◆
トレーニングで練習はするものの、活用できるかというと微妙なところ。
ガジガジムシにコケを与えようとしても、ムシ塚で進路を塞いで勝手に餓死しちゃったり。
全く使えないわけじゃない。けど、やっぱり使いにくい。
◆ まいにちダンジョン ◆
パターンはそれほど多くはないので、攻略はそれほど難しくはない。むしろ、反射神経を養う為のトレーニングみたいな感じ。
「まいにちチャレンジ」は、結果次第でレーダーチャートが反映される。評価は主にスピードで決まるらしく、チャート通り「魔ごころ」や「ひらめき」が分かるかどうかは謎。
「破壊神けんてい」は、結果次第で破壊神レベルに反映される。ランクに応じてレベルも変わるので、力量の目安は測りやすい。

◆ ファミリーダンジョン ◆
まだ手をつけてまセン。周りにPSP持ちもいない事だし。
「アドホック・パーティー」で応募する手はあるけれど、そこまで腕に自信があるわけじゃないからなぁ。
◆ 進化方法の変更 ◆
魔物の分布バーではなく、ストレスの推移バーに変更したおかげで、進化の目処が大分分かりやすくなった。
ダンジョンクエイクによる進化キャンセルができなくなったのは残念だけど。
「魔王の部屋」では、餓死数、食べられた数などの詳細情報も分かる「ダンジョンじょうほう」も表示されるようになった為、生態系の研究もしやすくなっている。
グラフィック&ムービー
勇者達に新しい職業が増え、魔水とか水棲生物とか増えたものの、基本的なグラフィック・マップ自体はいつも通り。これが勇なまクオリティ。

◆ エンディングは必見 ◆
一度でいいからメインストーリーでエンディングは見るべき。
ドット絵を駆使したエンディングのグラフィックと曲が相まって、「:3Dクリアしてよかった」と感動する事請け合い。だと思う。
やはり、ゲームで感動するポイントって、「美麗なグラフィック」じゃなくて「今までとのギャップ」だと思う今日この頃。
音楽
◆ サントラまで買ってみた ◆
エンディングの「来たるべきセカイ」は、やはり心惹かれるものがある。後半の曲の広がりが素敵。名曲です。
ボーナストラックの「メドレーDE 8ビット 全部見せますあの名シーン」は、ファミコン世代を彷彿とさせますな。
なんていうか…ファミコン世代のドラクエとFF足して2で割った感じ?FFした事ないけど。
総評
「or2」のステージ数がハンパなかっただけに、メインストーリーのボリュームには若干不満あり。トレーニングの方も、ちょっと物足りなかったかな。
今更だけど、全体的に元ネタになってる部分が20代〜40代位が知ってる話ばかりなので、10代の子供達には分かりづらいんじゃない?って気もした。
そういう意味では、大人の為の頭を使うゲーム、といってもいいのかもしれない。