ゲームレビュー
◆◆◆ ドラゴンズクラウン ◆◆◆
シナリオ
◆ GMの進行に沿って ◆
選択肢以外はほぼGMの進行に沿って行動する事になる。キャラの考えている事もGMによるもので、プレイヤーの意思などお構いなし。
プレイヤーが下手な選択肢を選んだりすると、女神様がさくっと時間を戻して助けてくれたりと、ちょっとご都合主義な所も見受けられる。
怪しい壁などをカーソルでつつくとGMが説明してくれる事もあり、TRPGのような感覚で楽しむ事もできる。
シナリオは王道で一本道だが、各キャラクターごと初回のみエンシェントドラゴンを倒した際に個別エンドがあり、キャラクターの生い立ち等が明らかになったりする。
◆ 依頼 ◆
冒険者ギルドで請け負える仕事で、任務をこなせばトレジャーアートや経験値やスキルポイントなどが手に入る。
特にスキルポイントはキャラクターの強化に必須なので積極的に受けたいところ。
また、シナリオの補足を依頼の内容で補っている箇所もあるので、シナリオの理解にも一役買っている。
キャラクター
個別エンドを向かえたら追加更新。
◆ アマゾン ◆
美尻担当(多分)。オススメはジャンプ時のポーズ。絵師の心意気を感じた。
格好が格好なので防御は低め。攻撃を繰り返すたびに攻撃力が上がるので、どんどん斬り込んでいける。
ダメージを食らいたくないのでもっぱら空中回転攻撃メインになるけど、無敵時間も含めてメガスマッシュもかなり強い。
ただ、高い位置に当たり判定のある敵に空中回転攻撃を使うと、どうしても左右に動いてしまうので若干使いにくいかもしれない。
アマゾンエンドで、その出生が判明する。どことなく感じる気品はそこから来ているっぽいです。
◆ ソーサレス ◆
美乳担当(推定)。オススメは○○の書使用時のポーズが色っぽい。おみ足もなかなか美しい。
杖の属性に応じた魔法攻撃は、地形次第で使い物にならない場合もあるので要注意。行く場所に応じて杖は持ち替えた方が無難。
また魔法は、MPを消費するのでマメにMP回復も必要になる。マジックショットは近距離なので、モンスターからの攻撃には注意。
プロテクションで補強、クリエイトフードで回復、攻撃をレヴィテーションやテレポートで回避と、防御面でかなり優秀。
アニメイトスケルトンを使って遺骨をお供のスケルトンにすれば、通常はもちろん、単独で戦闘をこなす必要のある依頼でも貴重な戦闘要員になる。
★ ロニ ★
キャラクターの相棒。鍵開け・扉開け・落ちてるアイテム拾いなどをやってくれる。
会話らしい会話はあんまりないが、キャラクターが戦闘不能になると見捨てずに遺骨を持ち帰り蘇生してくれるらしいので、良き相棒として認めてくれているらしい。
戦力にはならないが、モンスターから攻撃を受けても罠にはまってもボートから落ちても死なないタフネスだったりする。またシナリオを見る限り、情報通でおだて上手。
ロニ1人でシナリオしても、割と何とかなるんじゃないかなーとか思ってはいけない。多分。
★ ティキ ★
途中から仲間になる妖精さん。ルーンを起動させる為に精霊や妖精は必要不可欠らしい。
宝箱のありかを示してくれる事もあるけど、宝箱は結構でかいので見落としはまずないんだよな。
女性陣は美尻美人・美乳美人・美脚美人なので、ティキはカワイコちゃん担当なんだろうと納得していいんじゃないかな。
★ ルカイン ★
魔法アイテムを売ってくれる魔法使いのじっちゃん。
うっかりぽっくり逝きそうに見える位の老齢だけど、危険なダンジョンに単身足を運んだり、薀蓄を語らせたら一晩かかる位の体力は持ち合わせているらしい。
ニヒルぶってるかと思えばこちらの事を心配してきたり、なかなか愛すべきNPC。回復系のアイテムは買っておいて損はない。
システム
◆ 遺骨 ◆
ダンジョンに転がっている、貴重な戦闘要員。持ち帰って蘇生してNPCとして仲間に加えるもよし。アニメイトスケルトンでスケルトンにして臨時戦力にするもよし。
NPCは全キャラクターで共有できるので、Lvの高いキャラに遺骨を持ち返らせてLvの高いNPCを蘇生すれば、低Lvキャラの育成が楽になる。
NPCの装備は修理できないようなので、装備が壊れたらお払い箱になるのがちょっと残念。
また蘇生せずに埋葬すると、たまにアイテムがもらえる事もあるが、狙って手に入るものでもないので、あくまでおまけ。
◆ 戦闘 ◆
一応冒頭に戦闘のレクチャーをしてくれるので安心。
使用キャラクターを1人に絞るならともかく、6人をそこそこ使ってみたいとなると、戦闘に慣れるのはちょっと骨かもしれない。
うっかりNPCをつれてこなくても、NPCが自動で合流してくれるので安心。逆に合流禁止設定もできる。
HPとライフポイントが尽きても、女神様に寄付すれば即復活ができる。また、撤退する事もできるので、無理だと思ったら逃げるのもあり。
◆ ルーン文字 ◆
なくてもなんとかなるけど、あると便利なもの。戦闘が格段に楽になるものも多いので、覚えておくと冒険が円滑に進むはず。
これがないとこなせない依頼もあるので、ルカインのじっちゃんの所でルーン文字は全て入手しておきたい所。
◆ 料理 ◆
制限時間内に食材や調味料を鍋などにぶち込んで料理し食事すると、ステータスの上昇などの恩恵を受けて次のダンジョンで戦える。
食材と調味料の組み合わせてステータスが決まるので、色々試してみると面白い。見た目も美味しそうに出来上がる。
グラフィック&ムービー
◆ 芸術の域 ◆
シナリオ上に出てくる精霊や人魚等のグライフィックは、一枚絵かと見まごう程だが見ているとちゃんと動いていて面白い。
依頼をクリアすると見れるトレジャーアートは、どれも美麗で一見の価値があり。
キャラクターのグラフィックも綺麗で、特に女性陣は魅力的なキャラばかり。アクションRPGなので戦闘中にその動作を見ている余裕がないのが残念。
全体的に色っぽい雰囲気の絵が多く、あざとい絵もあったりするものの、卑猥というよりは芸術の域に近いかもしれない。
音楽
◆ 落ち着いた雰囲気 ◆
GMの台詞を聞きながらストーリーが進行するので、音楽は控えめな曲が多くあんまり出しゃばってこない。
中世ヨーロッパのような世界観だけど、遺跡巡りをする為かオープニングも含めてアラビアンな雰囲気の曲も結構ある。
印象に残るのは、町の曲とオープニング、あとはダンジョンクリア時のファンファーレかな。
総評
GMの説明も相まって、非常に分かりやすいストーリーになっている。が、個別エンドまでの道程はお世辞にも長いとは言えない。
個別エンドを迎えた後は、難易度が上がった既存ダンジョンで再びタリスマン集めをしてラスボスを倒すルーチンワークになってしまう。
通信プレイで皆で楽しく協力して戦うのが、長く遊ぶ秘訣かもしれない。
グラフィックは美麗なので、それ目当てで購入する価値は十分ある。