小説
風邪引きのハープ使い

ウィス「う〜〜〜…」
ユア「………頭は冷やしてる、薬は飲ませた、体は温めてる………で、後は何をして欲しい?」
ウィス「……ユアの作った味噌汁が飲みたい」
ユア「味噌がないので作れません」
ウィス「………しくしくしく………(T-T)」
ユア「泣かなくても(^^;)ホラ、早く言わないと、私帰るよ?」
ウィス「………じゃあ、リンゴ食べたい」
ユア「はいはい」

ユア「(リンゴむきむき)しかし、よくよく体調崩すわねぇ。いつも腹出して歩き回ってるからじゃないの?」
ウィス「俺より露出の高い君に言われたくないなぁ。その格好で何で風邪引かないんだよ」
ユア「(リンゴむきむき)まぁ、鍛え方が違うからね♪」
ウィス「いや、限度があると思うけど(--;)」
ユア「私の場合、寒い方が調子いいのよね。暑いのは駄目なんだけどさ。…はい、リンゴむけたよ」
ウィス「…食べさせて☆」
ユア「子供か(-_-)ほれ、さっさと食え」
ウィス「ふがが。やめ、そんないっぺんに口に入らなっ」
ユア「馬鹿な事ばっか言うからよ。…今、二人に甘酒を作ってもらってるから、それ飲んで早く寝なさいよ」
ウィス「(リンゴもぐもぐ)え。…………大丈夫、なの?」
ユア「やぁねぇ。甘酒で下手なものは入れないでしょ」

サラーム「(階下から)うーん、砂糖ばかり入れるのってどうかと思うのよね♪はちみつドリンクも入れてみようかな」
ジェニ「(階下から)いや、言われたものを言われた通りに作るのが一番だと思うけど…」
サラーム「何言ってんのよ。栄養価の高い甘酒に、更に栄養のありそうなものを入れとけば、明日にはもう全快よ☆」
ジェニ「食い合わせも考えようよ」
サラーム「大丈夫よ☆という訳で、まずはぱっくんチョコ投下───」
ジェニ「言ってる側からそれかー!」
サラーム「何よぅ、ぱっくんチョコは回復アイテムだから一緒でしょ?見た目もホットチョコレートみたいだしイケるイケる☆」
ジェニ「作るのは甘酒だってば!チョコまで入れたら甘すぎて飲めないよ!」
サラーム「…何よ。あたしに逆らう気?」
ジェニ「えっ………い、いや、そんなつもりじゃないんだけど…」
サラーム「そう?ならいいのよ♪それじゃ手始めに、ケムシの黒焼きとー、ヘバタのタコムシ入れてー♪」
ジェニ「あああああ…orz」

ウィス「…………………………(^^;)」
ユア「…………………………(^^;)」
ウィス「………俺、あの甘酒を飲みきったら、セイレーンのエレさんと結婚するんだ…orz」
ユア「ありえない死亡フラグ立てなくても、甘酒で死んだ人はいないから(^^;)」
ウィス「本当にそう思う?(T-T)」
ユア「泣かなくても(^^;)ちゃんと私が味見たものを持ってくるからさ」
ウィス「お願いします…(--;)」

ウィス「………ユア」
ユア「うん?」
ウィス「………ユアってさ、何だか…お母さんみたいだな」
ユア「何でお母さんだ(ー_ーメ)」
ウィス「ああ、そういう意味じゃなくて。…なんていうか、いるだけで安心するっていうか、落ち着くっていうか」
ユア「ああ、癒し系ってヤツね♪」
ウィス「いや、それとは大分違う」
ユア「サラームちゃーん。甘酒に、このさびのこな入れておいてー」
ウィス「あああああ。すみませんすみません、もう言いませんから勘弁してー!(T△T)」